2009年11月 4日 (水)

タイムアウトの便利グッズ!

タイムアウトの際,子どもがタイムアウトの場所で落ち着かない様子なら目の前にこういったものを置いてみましょう。

子どもは,刻々と移り変わるタイマの時刻表示や落ちていく砂の様子に注意を奪われ,さっきまでのドタバラはなんだったの!というくらい静かな時間を過ごすことができます。で,結果的に,クールダウン成功! タイムアウトを覚え始めの小さいお子さんに特に有効です。

キッチンタイマー 結構お手頃な値段になってきました。

砂時計。強度には若干難がありますが,100均のお店で安価で入手できます。

タイムアウトの場所_(v^ー゜)

タイムアウトに良き場所

退屈な壁や障子,襖の前!

タイムアウトに良き場所

できれば,部屋の隅などで,左右の視界が遮りやすいような状況だと,もっとよい!

タイムアウトに良き場所

↑こんな感じの廊下の突き当たりなんんかは使えます!

但し,暗くなりすぎないように! また,冬場は寒くなりすぎないように!

タイムアウトは,子どもを罰してコントロールすることを狙っているのではないのです。あくまで,感覚遮断…興奮の種から離れて落ち着きを取り戻させることが狙いなのです。

タイムアウトに良き場所

↑廊下の突き当たりにいすなどを置いて・・・

タイムアウトに良き場所

階段の一番下の段にクッションなどを置いてもよいでしょう。

2008年10月23日 (木)

DeRosier_&_Miles Gilliom(2007)

「子どもの社会的行動を改善するためのペアレントトレーニングプログラムの効果」

Child Fam Stud (2007) 16: 660–670

ABST

私たちは,社会-情緒的な問題を抱えている学齢の子どもたちを持つ親のための社会的スキル訓練プログラムの効果を検討した。  参加した家族(42家族)は,社会的スキル訓練のグループ,親と並行して子どもの社会的スキル訓練を行ったグループ,まったく治療を行わなかったコントロールグループの3つの条件にランダムに割り当てられた。2つの治療群は,予後の測度において差はなかった。  治療は,親と子どもの社会的スキルの知識,親の社会的問題解決,そして,子どもの情緒機能の改善との間に関連が見られた。フォローアップ時の変化のメカニズムの分析では,親の参加と子どもの社会的スキルの知識が治療の反応性への予測因となっていた。全体的に,我々の研究結果は,親を子どもの社会-情緒的な問題の治療に主要な参加者として含めることの有用性を強調し,このような介入の効果を最大にする方法を示唆した。

キーワード 子ども,社会的スキル,ペアレントトレーニング,行動問題,情緒問題

2007年11月28日 (水)

Maureen Kessenich(2003)

「未熟児,低出生体重,医学的に虚弱な乳児の発達予後 」

Newborn and Infant Nursing Reviews, Vol 3, No 3 (2003), pp 80–87

abst

新生児と乳児へのケアの技術革新と改善は,新生児集中治療の卒業生たちの生存率を改善してきた。この健康状態における変化は,退院後の長期間のかなりの代償をひきおこす。乳児・新生児担当の看護師として,我々は,未熟児,低出生体重児,医学的に虚弱な乳児の発達予後を知っておかなければならない。本論文は,認知と学習の領域に力点をおいてたこれらの予後についての文献レビューを示す。

2007年11月14日 (水)

Ornoy(2003)

「胎内暴露と生後の環境の神経発達毒性への影響の比較:発達障害のリスクのある子どもたちにおける長期の神経行動的研究」

Toxicology Letters 140~141 (2003) 171~181

ABST

さまざまな研究者たちが,豊かな環境が実験動物の早期の脳の発達にポジティプ影響を及ぼすことを示してきた。低い社会経済地位(low SES)の母親から生まれた乳児の発達に,環境がポジティブな影響を及ぼすことも示された。しかしながら,豊かな環境が軽度の脳障害で産まれる子どもたちの発達をどの程度改善するかということは知られていない。我々は,ヘロインに依存する両親に産まれ,その後家庭で育てられたり,養子に出された就学前および小学校低学年の子どもたちと,環境的な不遇(low parental SES)だけをこうむっている子どもたち,そして続制群の子どもを比較する研究を行った。専門家による年齢に適合した標準化された検査として,神経学的テストおよび心理的なテストを行った。さらに,さまざまな発達上のテストを用いて,満期で生まれ出産時体重が1500g未満で生まれた子どものグループと,妊娠前または妊娠中に糖尿病になった母親から生まれた,初期学齢の子どものグループに対して類似した評価を行った。ヘロインに依存する両親に生まれ生家で生活する幼児と低いSESの子どもたちは,続制群の子どもとの比較において,低い知的スキルと高い不注意の比率を示した。これは学齢においても持続した。 ヘロインに依存する母親から生まれて幼い年齢で養子にされ,その後良い環境で育てられた子どもたちは,不注意と行動の問題の割合が高かったが,通常の知的な機能をもっていた。我々はまた,ADHDの存在が疑われる学齢の子どもたちを調査し,親が低いSESの子どもたちと同様に,養子にされたものも含むすべてのヘロインに依存する親から生まれた子どもたちの間のADHDの高い出現率を発見した。豊かな環境が強くポジティブに影響することに関する類似した調査結果は,糖尿病の母から生まれた子どもたちで観察され,子どもたちの知的能力は,親の教育歴と直接的な相関関係があった。早産児の認知能力もまた,親の教育と強い相関があり,周産期の合併症の程度とは相関はみられなかった。結論として,発達上の問題の高いリスクがある子どもたちのすべてのグループは,環境が彼らの知的な能力に強い影響を及ぼし,運動スキルや注意のスパンとは関係しないことがわった。良い環境(親の高いSES)は,(発達上の)結果を有意に改善させるかもしれない。

2007年9月28日 (金)

Turner_&_Sanders(2006)

必要な時に最初に行われる支援:初期介入のセッティングにおける短期的で予防的な行動論的な家族介入に対する統制群を用いた評価

Behavior Therapy 37 131-142

ABST この研究は,ウェイトリストコントロール条件の親と比較して,初期介入のセッティングにおいて就学前の子どもをもつ親への短期の3~4セッションの行動論的な家族介入の効果を評価したものである。トリプルP(子育て向上プログラム)の介入を受けた親は,調査の後にターゲットとする子どもの問題行動や問題を生じている子育てのレベルが明らかに低いということ,そしてウェイトリスト条件の親と比べて親としての不安やストレスがより減ったということを報告した。このような短い期間での効果は,大いに介入グループの6ヵ月後のフォローアップまで維持された。子どもの行動的・情緒的な問題の予防に関するこれらの発見の帰結的意味が論じられた。

全訳は「研究室内データベース(出永・馬場・古川・宮路・山村)」に・・・

Rushton, Monck, Upright & Davidson(2006)

「養子の子育ての改善:望ましい介入方法の考案」

Enhancing Adoptive Parenting: Devising Promising Interventions Child and Adolescent Mental Health 2006,Volume 11, No. 1,  pp. 25-31 .

ABST 地方自治体のケアから養子に出された子どもについての一般的な問題,及び,サービスの受け手としての養子の視点や問題を述べた後に,この論文はが新しい養子の育児スキルと理解を強めるよう意図された2つの対照的な介入(訳者註;「認知行動論的な介入」と「教育・啓蒙的な介入」)を紹介する。含められる視点は,介入の経験的・理論的根拠,マニュアル化のプロセスと,RCTによる効果の評価の計画である。

Summary 子どもをもたない養父母への養子縁組において,子どもたちの行動や愛着の困難性を改善することを意図された介入は,これまで科学的な検証の適用を受けていない。多くのプログラムが養父母に対して用いられているが,しかし,これらが検討されない間に,有効性とコストについての問題が必然的に存在するだろう。ここで記述された介入は,現在の理論の発展と子育て研究に基づく統合と修正の結果である。双方のプログラムは,子どもの破壊的行動やまたはゆがめられた行動が発達してきた,本来の養育環境を提供した人々ではない新しい養子関係の家族の特別な状況を反映する。どちらの介入も,他の環境で,適合性があったかもしれない新しいスキルを学んだり,古い習慣を忘れようとしなければならない子どもの特定のニーズへの,スキルを強めたり適合させたりすることを親へ可能にさせることを目指している。イギリス厚生省は,それらの実践を「何らかの活動についての最善の証拠(エビデンス)」についてのそれらの実践に基づく社会福祉の重要性を強調した。本研究は,2つの異なる介入の結果を明確に述べたり評価する第一歩として,見ることができる。しかしながら,それらは有効性を証明したとして,この段階で,医師などの専門家に推薦されることまではできない。

全訳は「研究室内データベース(出永・馬場・古川・宮路・山村)」に・・・

Gallart & Matthey (2005)

「集団介入のTriplePと4回の電話連絡の効果」

Gallart & Matthey (2005) Behaviour Change Vol.22(2) pp.71-80

この研究の目的は,TripleP子育てプログラムの不可欠なコンポーネントとして規定される4回の電話連絡セッションの有効性を検討することであり,そして,そして集団介入のTriplePとウェイトリスト統制群の有効性を比較することであった。2歳から8歳の子どもの親が以下の3つの条件にランダムに割り当てられた:4回のグループセッションと4回の電話連絡がなされる通常の集団介入のTripleP子育てプログラム(n = 16);4回のグループセッションのみが行われる修正されたTripleP子育てプログラム(n = 17);または,ウェイトリスト統制群(n = 16)。介入前と介入後の査定は,EybergのECBI,DASS,子育てスケール(PS)を用いて行った。統計学的かつ臨床的に意味のある主結果が,DASSとECBI両方においてフル試行のTripleP子育てプログラムとは修正されたTripleP子育てプログラムへの参加に対して見出されたが,参加者養育スタイルの認識(PS)においてはみられなかった。我々は以下のように結論付けた:(a) (今後の研究において参加者の効果の維持に影響を与えるかどうかを探究する必要があるけれども),4つの電話セッションは集団介入のTriplePプログラムの最初の有効性のために本質的なコンポーネントではない。(b) 集団介入のTriplePプログラムが これらの自己報告尺度によって測定されるような変容をもたらすことにおいて効果的であった。

全訳は「研究室内データベース(出永・馬場・古川・宮路・山村)」に・・・

2007年9月14日 (金)

産科イブニングレクチャー

学内のイベント,イブニングレクチャーが産科のレクチャーだったので出てきました。

で,学長の,①新生児死亡率に関する好成績に反して乳児死亡率の結果がよくないのはどう思うか? ②そんな小さい子(超未熟児)を助けちゃうことが,脳性麻痺などの増加につながってるんじゃないのか との,少しポイントのズレた質問に触発されて,少し調べてみた。

①に関して,宮崎の新生児死亡率に関しては,全国最低か?,2位か?というセンで,われわれも気にはしてるところ。で,18年の厚生省の速報を見てみたら,1000出産あたり0.9件で,3位か… こういう数値は,1例2例で結構変わるから,1位でなかったことは残念ではあるけれども,上位の成果をあげ続けていることがスゴイのだ(愛媛の0.5という数字は,驚異的!! だけど…)。乳児死亡率についての質問は,守備範囲外だから少し無茶な話。超未熟児を無理して助けたりするから,それが乳児死亡率に繋がっているんじゃないのか!との主旨。 で,厚生省の統計から,各県の,新生児死亡率と乳児死亡率の相関係数を計算してみた。で,r=.63 と,正の相関。つまり,新生児死亡率が低いから乳児死亡率が高くなるどころか,全国的に見れば,新生児死亡率の低い県ほど乳児死亡率も低いのだ。ちなみに,宮崎の乳児死亡率は,2.4で13位。そう酷い状況ではないよ! 学長,いつの統計をもとに話したんだろう?

②に関して調べてみたら,脳性マヒと出生体重に関する最近の統計資料はない。だから,極小の子どもを助けたから,それが脳性麻痺につながるという証拠はない。なお,1989年には,出生体重が小さいほど,脳性マヒ発生のリスクが高いデータが示されている(竹下,1989)。しかし,その後の,新生児死亡率の全国的な激減と,同時に進行した治療技術の進歩によって,ずいぶんと変わっているはず。実際,低酸素状態を心拍モニタから見出す技術がこの場で説明されたばかり…(学長さん寝てたけど…) ,障害の発生を防ぐための薬物治療の話も聞いている。この質問は,未熟児を助けることによって脳性マヒが増えるという,現在通用しない古い知見から引き出されたその場での思い付きっぽい質問だったんだな。

毎週,リサーチカンファレンスに顔を出してるから,話の筋はほとんど聞いた話。でも,ガンガン研究して,新しい治療技術を生み出していく姿勢,そして,まず,人材を育てるという姿勢(その時,ハードがなくても,人材がいればハードはあとからついてくる,逆に,ハードだけ作っても,人材がいなければ屁の役にも立たない!)は,何度聞いても感動する!リアルなエビデンス付きだからね!

よい成果をあげるチームは,人材育成を重視する。優秀な人材が育っているからこそ,チームとしての成果があげられる。そうすれば,ハードはあとからついてくる。ウチの学部長や構想検委員長に聞かせてやりたいお話だ!

2007年9月12日 (水)

包括式フリーオペラント技法

包括式フリーオペラント技法という言葉を久野先生のブログで発見。

「…セラピーの中心が保護者にうつったことです。勿論技法をお教えするのは専門家ですが保護者の方々が技法を順次身につけてこれをご家庭で実践していかれるようなシステムになっています。従って我々のところでは子供さんが訓練されるだけでなく保護者の方々が訓練されるように出来ています。それ故、保護者の方々の行動療法の理解度が時々そくていされます。保護者の方々には徹底して罰を用いないことが教えこまれます。それから、訓練をしすぎないこと、出来れば幼児には一日20分以上は訓練しないことが約束されます。…」

ペアレントトレーニングそのものだなぁ・・・ もっと,しっかり,勉強しなきゃぁ・・・

もっとも,ウチでやっているのは,自閉の子どもではなく,多少ADHDの子どもたちも含まれる,ノーマルな子どものお母さん・お父さんが中心! 親戚やご近所での子育ての支援が得られにくくなった反面,さまざまな情報が氾濫しちゃってる今の時代の子育てには,ほら,子どもさんがちゃんと変わっていくでしょう! と,子どもに関わりながらの支援が必要だと考えて進めている研究です。発達障害をもつ子どもの場合のペアトレに比べて比較的軽い介入ですが,基本はキッチリと・・・ 子どもたちの行動の変容が,お母さんやお父さんにとっての強化子になってます。もっとも,教室の中では,多少の小ワザも使うんですが…

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